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年金QA 1.どの年金に加入していたのかわからないのですが?

年金と一口に言っても、加入していた制度によって、名称が違います。自分がどの年金制度に入っていたかよくわからないとおっしゃる方はたくさんいます。
年金をもらうときのキーワードは、払った保険料分の年金はもらえる、ということですから、加入していた年金制度の名前はしっかりと覚えておきましょう。
年金をもらうための条件は色々ありますが、おいおい説明することにして、ここで年金制度の種類を整理してみましょう。

1.国民年金
20歳から60歳までの日本に住んでいる人なら必ず誰でも加入している年金制度です。自営業者の方にはなじみのある年金制度ですが、夫の扶養家族である妻、学生や失業中等収入のない方や、外国人でも居住者なら国民年金に加入しなければならないことになっています。
国民年金だけに加入している人は(被扶養配偶者も含めて)2017年3月末時点で、約2,375万人となっています(H30年厚生労働省年金局資料より引用、以下同じ)
でも、今、自分は会社員で、厚生年金の保険料は引かれているが、国民年金は払っていない、と思われる方も多いのではないでしょうか?
国民年金は全員が加入対象なので、厚生年金に加入中でも20歳から60歳までの間は自動的に国民年金にも加入しています。保険料も厚生年金保険料の中に含まれていると考えて下さい。

2.厚生年金
民間の会社に勤めていて、社会保険に加入している人は厚生年金に加入しています。加入している人の数は公務員等の共済年金加入者を含めて約3,836万人です。
中学卒業後すぐに就職することもありますから、厚生年金は16歳から70歳までが加入期間です。厚生年金は社会保険の適用の会社に勤めていれば、強制加入ですから、60歳を過ぎていても、70歳までは強制的に加入することになります。
国民年金のところでもご説明しましたが、20歳以上60歳までの方は厚生年金と国民年金の両方に加入しているので、年金をもらうときには、老齢基礎年金(国民年金部分)と老齢厚生年金の2つをもらえることになります。

3.共済組合
公務員の方や私立学校で勤務されている方の年金制度でしたが、現在は厚生年金に統合されていますので現役の方は厚生年金に加入されています。

4.厚生年金基金
民間の会社にお勤めで、自分は厚生年金ではなく○○厚生年金基金に保険料を払っているという方いらっしゃいます。
厚生年金基金は企業年金の一つですが、基金が、国の厚生年金の部分も代行しているという制度なので、これは厚生年金ということになります。ただし、基金加入期間中の年金は、基金が払います。転職が重なって、複数の基金に加入していた方はそれぞれの基金から年金が払われます。年金をもらえる年齢になったら、忘れず、漏れなく請求して下さい。

いかがですか?ご自分が今どの年金制度に加入しているかわかりましたか?

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