国民年金保険料の前納
国民年金保険料は、納付書が届いて、金融機関やコンビニで自分で払うか、自分の銀行口座から自動引き落とし(口座振替)により払う方法があります。
そして、この保険料を前払いすると、若干ですが保険料が安くなります。
前納制度と呼ばれているこの割引制度は、お得ですし、保険料の納め忘れがありませんから、安心です。詳細は、こちらをご覧下さい。
障害年金や遺族年金の請求をするような事態になったときに、保険料の納付要件が非常に大切で、しかも、このような年金をもらうような事態になる前にまで払った分しか、納付月に入れてくれません。事故が起きてしまって、保険料納付月数が足りないからといって、そのあとでいくら払っても、年金を支給してくれません。(保険料納付月数には、全額免除や半額免除などの免除分も含まれますが、こちらも、免除が認められた日が、事故より前の日付でなければ、納付月数に入れてくれません。) 私も、年金申請のご相談を永年受けていますが、保険料納付月数は、大変厳格で、たとえ1ヵ月足りなくても、年金がもらえないのです。 逆に、たとえ1日前でも保険料を納めていれば、納付要件を満たすことになります。
保険料払ってこその年金支給なのです。
では、前納すると、どのくらい安くなるのか、令和元年度の保険料を元に計算してみます。
現金で前払い
2年分の保険料を前払いすると → 15,760円 安くなる
1年分の保険料を前払いすると → 4,130円 安くなる
半年分の保険料を前払いすると → 1,120円 安くなる
口座振替出前払い
1年分の保険料を前払いすると → 3,780円 安くなる
1年分の保険料を前払いすると → 3,780円 安くなる
半年分の保険料を前払いすると → 1,030円 安くなる
毎月の保険料を口座引落にすると → 50円 安くなる
このように、それほど大きな金額が安くなるわけではありませんが、払い忘れ防止と考えれば、プラスアルファの割引として、お得感が出るかと思います。
平成26年(2014年)4月から実施されている2年分前払いは口座振替の場合には、割引額は令和元年度の試算で、15,760円です。これは結構お得ではありませんか?2年分前払いすると、おおよそ1ヵ月分の保険料がお得になる計算です。夫婦2人で国民年金保険料を払っていたら、31,520円安くなります。割引率は年4%ですから、預貯金金利(0.01%)に比べたら、400倍違います。また、、割引ですから、利子課税されません。
国民年金保険料の前納制度(現金納付)は、必ず前納用の納付書で保険料を納付して下さい。
口座振替前納をされる場合は、年金事務所か金融機関の窓口で手続きして下さい。なお、新たに口座振替の手続をする場合は、その年の2月末までに行って下さい。
2013年6月16日 7:20 PM | カテゴリー:年金の基礎知識