本文へスキップ

年金のことなら、信頼と実績のある社会保険労務士におまかせ下さい。

TEL. 03 -6868-0400

〒102-0082 東京都千代田区一番町10-8 一番町ウェストビル5F

ブログ

年金QA カラ期間-その3

 今回は、専業主婦のカラ期間の落とし穴について書くと予告しましたが、少し状況が違うかも知れません。

 何についてのことか、といいますと、昭和36年4月~昭和61年3月までの期間は、厚生年金加入の夫の、被扶養配偶者である専業主婦の方は、国民年金に加入しても加入しなくてもどちらでも良い期間でした。そこで、国民年金に加入しなかった方については、その期間は、カラ期間として扱い、年金保険料の納付期間(3号期間も含む)と、このカラ期間を足して、25年以上(平成29年8月1日以降は10年)あれば、老齢基礎年金がもらえるようになっています。

他方、昭和36年4月~昭和61年3月までの期間中に、夫の被扶養者の専業主婦の方でも、国民年金に任意加入して、保険料を払って、将来もらえる年金を増やしたい、という方も大勢いらっしゃいました。当然ですが、任意加入期間中に払った保険料は全部年金の計算に反映されます。

ところが、ここで、問題が起きています。

任意加入をしていたのだけれど、例えば、払うのを忘れてしまったり、その他の事情から保険料を払っていない期間がある時の、この未納期間の扱いです。この期間は、カラ期間とはならず、未納期間として扱われています。

(さらに…)

5年有期年金の遺族厚生年金

配偶者(通常は妻のケースが圧倒的多数なので以下妻と書きます。)がもらう遺族厚生年金は、原則的には、妻が再婚しない限り、生涯もらえるものです。ただし、例外があります。

まず妻が、60歳~65歳の期間にもらえる自分の老齢厚生年金を選択すると、遺族厚生年金は止まります。つまりこの5年間は遺族厚生年金か、自分の老齢厚生年金かどちらか一方しかもらえません。

次は妻が65歳になったときには、まず自分の老齢厚生年金が出て、遺族厚生年金がその金額を上回れば、その差額が遺族厚生年金としてもらえます。

そして次の例外が今回ご説明する、平成19年4月に新設された5年の有期年金の遺族厚生年金です。 (さらに…)

遺族厚生年金の金額の特例

遺族厚生年金の金額は、厚生年金に加入していた期間とその期間の平均の報酬から計算するのでしたね。

ところで、厚生年金の期間が短く、そのまま計算すると、年額でも低くなってしまうことがあります。極端な例ですが計算してみましょう。(令和元年度の係数です) (さらに…)

年金QA 8.カラ期間-その2

 カラ期間には様々なパターンがありますが、その中でも、もっとも代表的なカラ期間は、専業主婦のカラ期間でしょう。今回はこの専業主婦のカラ期間についてご説明します。

 まず、「専業主婦の」、ということについてご説明します。

(さらに…)

遺族年金のこと知ってますか? <6.遺族厚生年金の金額について>

遺族厚生年金って、いくらもらえるのか、調べてもどこにも金額が書いてありません。
これは、人によって金額がそれぞれ違うからです。遺族基礎年金は金額が決まっていましたね?(詳しくは、Q2をご覧下さい)
ところが遺族厚生年金は計算式が決まっているだけなのです。

厚生年金の金額というのは、老齢も障害も遺族も、亡くなられた方の生涯賃金の平均に基づいて計算されます。(正確には払った厚生年金の保険料の平均です) 計算式は以下のようになっています。 (さらに…)

年金QA 7.カラ期間-その1

 皆さんは「カラ期間」という言葉を聞いたことがありますか?年金に関係ある言葉なのですが、法律に書いてあるのは「合算対象期間」といいます。これでもなんのことかわかりませんね。実は、年金保険料を納めた期間が足りなくて、年金をもらえないと言われてしまったときに、このカラ期間を足して、年金をもらえるための保険料納付月数(120ヵ月)に達したら、年金をもらえることがあるのです。老齢年金や、遺族年金(保険料納付月数はカラ期間を含めて300ヵ月必要です。)でカラ期間が威力を発揮することがあります。今回からは、このカラ期間について、細かく見ていきましょう。

(さらに…)

遺族年金のこと知ってますか? <5.何年厚生年金に入っていたら、遺族厚生年金をもらえるのか>

遺族厚生年金をもらうための条件はいろいろとありますが、その中でも、亡くなられたご本人の年金の加入歴によって、遺族年金がもらえるかもらえないか決まってしまうということがあります。
Q3の遺族基礎年金(国民年金から出る遺族年金)のところでも出てきた保険料納付要件である、亡くなった前の月から過去1年間に未納がないこと、または保険料を納めなくてはいけない全期間の3分の2以上の期間保険料を納めていることという条件(以下「保険料納付要件」と略します)を思い出して下さい。この保険料納付要件には保険料免除期間やカラ期間を含めて構いません。

実はこの他にもいくつか条件がありますので、整理してご説明します。 (さらに…)

年金QA 6.年金を増やしたい-国民年金の任意加入について

国民年金の任意加入についてはQ3でふれていますが、今回はもう少し整理してご説明します。また、70歳まで加入できる高齢任意加入についてもご説明します。

1.任意加入:
下記の4つの条件を全部満たせば、60歳以降も最長5年間任意加入できます。(ただし、保険料の納付月数が480月になったらそこで終了です。)
① 日本国内に住んでいる、60歳以上65歳未満の人
② 老齢基礎年金の繰上げ支給をしていないこと
③ 60歳になったときに国民年金の保険料の納付月数が480月に達していない人

(さらに…)

遺族年金のこと知ってますか? <4.遺族厚生年金をもらうための条件>

復習になりますが、国の年金制度には国民年金と厚生年金があり、保険料を払った年金制度から年金がもらえるということが原則でした。

遺族年金も同じで、会社に勤務して、厚生年金に加入し保険料を払っているか、払ったことがある人が亡くなったときは、条件がそろえば、ご遺族の方に遺族厚生年金が出ます。

今回は遺族厚生年金をもらえる人についてご説明します。 (さらに…)

年金QA 5.年金を増やしたい-繰り下げ支給について

年金の金額を増やしたいときの方法の一つに、繰り下げ支給を申し出るということがあります。もらい始める時期は遅くなりますが年金の額は増えます。
まず基本中の基本をお話しします。
60歳から65歳までにもらう年金(厚生年金)は繰り下げ支給の対象ではありません。対象となるのは65歳から支給される年金です。65歳前とあとでは年金の取扱いが変わると理解して下さい。65歳前の年金はもらわないで5年以上放っておくと時効により消えてしまいますから、十分注意して下さい。

(さらに…)

電話相談はここをタップ